【重要!入居相談】後悔しない介護施設の選び方と5つのポイント

介護のお話

こんにちは~

現役介護福祉士の元気なトラボンです!

今回は、自分の家族が介護が必要になり介護施設での入居を考える際にどんな施設を選んだ方が良いかを紹介したいと思います。

簡単に!トラボンてこんな人です

  • 現役介護職として15年以上現場で働いてます。
  • 所有資格:介護福祉士・認知症ケア専門士など
  • 現在は有料老人ホームの施設長を兼務し入居相談など7年の相談業務

詳しくはプロフィールなどを確認してくださいね (^o^)

最近、友達から下記のような相談を受けました。

相談者
相談者

自分の親が介護が必要になり入居を考えてます。どのような施設が良いかな?親とは離れているので心配です。

相談者妹
相談者妹

一緒に暮らせないから入居施設で介護受けるのが安心だけど介護施設が多すぎてよく分からない。

上記のような悩みはこれから超高齢化社会が加速するにつれて心配だと思います。

今回の記事は、これから突然親が介護が必要になり介護離職にならないため、どのような施設に入居したら良いか?

と言っても、色々と介護施設に入居する場合でも選択肢があります。

現役介護福祉士で自分の親が入居する場合にどのような施設を選ぶか

施設を選ぶポイントを紹介したいと思います。

入居する場合の介護施設の選び方

ここでは、入居相談で1番多い場合の例を紹介します。

入居者
入居者

最近、足腰が弱って物忘れも多くなった。息子達には迷惑かけたくないので入居出来るところはないかな?

ポイント①:入居者様の状況を把握(家族会議を)

先ず、入居を考えている親の状況を把握しましょう。

状況把握とは何を?

  • 生活費はどれくらいまで捻出出来るか?
  • 入居する場所は、住み慣れた近くが良いのか?子供達の近くが良いのか?
  • 現在の介護状態(要介護状態)又は介護認定を受けているのか?
  • 大きな大病をしたのか?(病状の把握)

では、何故上記のような把握をしないといけないのか?

結論は、入居後に後悔しないためです!

いわゆる、自分たち家族の希望を把握すると言う事です。

全ての希望通りの施設は直ぐには見つからないかもしれませんが、希望の優先順位を付けることが大事だと思います。

現在の入居施設は介護保険制度により様々な種類の入居施設があります。

しかし、自分たちの状況を把握し優先順位を付けないと施設が沢山ありすぎて急いで入居すると必ず後悔する事になると思います。

必ず、入居見学などする前に家族と話し合いましょう!

ポイント②:介護施設の種類の選択

ポイント①で家族会議を実施し予め下記の例で考えたいと思います。

トラボン在住の九州のある田舎と想定してください。

  • 生活費は・・・年金と家族支援を併せて月約13万円までくらいなら。
  • 子供達の近くに住みたい
  • 現在の要介護状態は・・・要介護1 
  • 現在の病状(病歴)は・・・・軽度だがアルツハイマー型認知症である

介護施設の種類とは?

介護施設に入居する場合種類が沢山あり、そして入居費用もバラバラです。

  • 特別養護老人ホーム・・・・1番費用が安いと言われているが入居条件として要介護3以上からしか入居申込が出来ない。(待機者も多く入居するまで時間がかかる)
  • グループホーム・・・・認知症疾患の方のみ入居する事ができ、小規模(9~18名)の入居定員が多く入居費用も比較的リーズナブルと言われている。(入居待機も多い)
  • 住宅型有料老人ホーム・・・入居費用は安い施設と高い施設と幅が広い。訪問介護や通所介護と併設が多くサービスの幅が広く入居者のニーズに応えやすい!
  • 高齢者専用住宅・・・自立の方も住むことが出来て自立~要支援状態の方の入居利用が多く、要介護3以上になると生活が厳しくなり他の入居施設の検討が必要。

大きく分けると4つのタイプがあります。

今回の例でトラボンがオススメする入居施設は・・・

住宅型有料老人ホームです

住宅型有料老人ホームを勧める理由とは・・・

沢山の入居施設の種類がある中でオススメする理由を述べたいと思います。

簡単に説明すると・・

入居者様のニーズに幅広く応えやすい!

選択肢が沢山あると言うことです。

最近では特別養護老人ホームより住宅型有料老人ホーム全国定員が超えたと言われています。

特別養護老人ホームは平成27年4月の介護保険法改正により入居申込の要件が要介護3以上になりました。

特養は待機者が多く申込をしても入居するまでに時間がかかります。

その点、住宅型有料老人ホームなどの入居施設は近年、急激に開設した施設が多く入居がしやすいと言われています。

今回の例では要介護1での想定なので特養は申込ができません。

さて、ここで上記の条件のおさらいをしていきます。

事例①入居施設を探す条件

生活費は・・・年金と家族支援を併せて月約13万円までくらいなら。

子供達の近くに住みたい

現在の要介護状態は・・・要介護1 

現在の病状(病歴)は・・・・軽度だがアルツハイマー型認知症である

住宅型有料老人ホームであれば上記の条件が当てはまる施設が見つかり安く

更に、入居がしやすい!

さて、次は住宅型有料老人ホームから探す準備をしていきます。

ポイント③生活費に合せた入居施設を選びましょう!

さて、住宅型有料老人ホームから今度はどの施設にするか考えます。

何故、生活費が優先なのか?

現在、家族が要介護になった場合どのくらいの平均年数がかかるのか?

介護期間

6カ月未満6カ月~1年未満1~2年未満2~3年未満3~4年未満4~10年未満10年以上不明平均
6.4%7.4%12.6%14.5%14.5%28.3%14.5%1.7%54.5ヵ月
(4年7ヵ月)
<生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成30年度>

生命保険文化センターが行った調査で、過去3年間に介護経験がある人に、どのくらいの期間介護を行ったのかを聞いたところ、介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は平均54.5カ月(4年7カ月)になりました。4年以上介護した割合も4割を超えています。

https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/nursing/4.html

平均で約5年かかると言われています

なので、毎月支払う金額の重要性は高いと思います。

生活費とは?  入居費用だけではないの?

1ヶ月に生活する為にかかる費用ですよね。

生活費=入居費用ではない!と言うことです。

1ヶ月の生活費施設に払う入居費用+介護保険利用料+嗜好品病院代薬代など

トラボンが勤務する施設に相談が多いのはここの部分です

相談者
相談者

最初に入居した施設は安かったけど、要介護4になって支払いの金額が増えて他の施設を探してます。トラボンさんの施設は空いてますか?

せっかく入居した施設に慣れたのに!

要介護が高くなり介護費用が上がり!

他の施設を探す事になった!

こんな話しは良く聞きます。

なので、施設選びでの入居費用は特に重要なのです!

ポイント④:家族の支援がしやすい近い施設

ここも、入居を選ばれる際に良く質問があります。

相談者
相談者

母の家の近くにある施設と私たちの近くの施設どちらが良いですか?

トラボンは認知症ケア専門士を取得させていただき、勤務している施設では認知症の入居者様を数多く支援させていただいてきました。

認知症ケアの中では「環境の変化は認知症を悪化させてしまう危険あり!」

と言われています。

私も、入居者様が慣れ親しんだ地元の施設が良いと考えてました。

しかし、「住めば都」とも言われ

私は、最近は家族の支援がしやすい近くの施設で、

お孫さんや子供さんなど沢山の方が面会に来られる環境が

とても重要だと考えてます

だって、入居者様は家族と話しているときが

1番!楽しそうに話しているんですよ !(^o^)!

施設で働く職員はそんな入居者様の笑顔に励まされケアをしています。

現在はコロナ禍で感染予防対策もしながら大変ですが

認知症予防では

楽しく笑い!褒められると1番脳が活性化するそうですよ!

ポイント⑤:複数の施設を見学しましょう!

さて、入居施設が絞られてきましたね (^_^)/~

ここでは、特に重要なお話になると思います。

大事な家族を預かってもらうには「良い施設なのか」「悪い施設なのか」

見極める為には

必ず!複数の施設を見学することです!

見学する際の重要なポイントを5つ紹介します

見学する際の重要なポイント
  1. 入居費用などの金額が明確にされているかチェック!
  2. 入居施設の特徴が明確にされているかチェック!
  3. 見学をする時間は昼食前が良い
  4. 働く介護士の接遇をチェック!
  5. 施設内の環境や入居者様の雰囲気をチェック

上記のチェックポイントを少し細かく説明したいと思います。

著者が実際に入居見学の案内の際に説明している項目です。

自分の親が要介護状態になり実際に施設を選ぶとしたら上記の項目をしっかり質問して希望入居施設がどのような施設か判断をするために必ずチェックしたいと思ってます。

1.入居費用などの金額が明確にされているかチェック!

まずは、入居施設を探す際に近隣のパンフレットや病院の相談や担当ケアマネージャーさんに紹介をしてもらうと思います。

そこで、パンフレットやHP(ホームページ)などには入居費用が記載されています。

ここで注意したいのが・・・ 入居費用の明細です!

入居費用とは、施設によって違いがありますが、その入居施設に支払う1ヶ月の支払い金額。

一般的には、

入居費用=1ヶ月家賃+1ヶ月分の食費(朝・昼・夕)+管理費+光熱費

のように分類されるのが多いと思います。

しかし、入居費が極端に安い場合は上記のどれかが別途費用になる場合があります。多いのは食費が別だったり、光熱費が実費なんて施設も多く存在します。

そして、入居費用とは別に施設独自の料金が設定されている施設もあります。

施設独自の料金で例えば
  • 介護料金(1時間)2,000円
  • 認知症特別料金(1日当たり)300円
  • 胃ろう・経鼻経管特別料金(1日当たり)500円
  • テレビなど(家電)持込使用料(1日当たり)50円

など契約時に説明されることもあるので注意してください。

実際に著者の地域にある他の入居施設で上記の金額を入居後1ヶ月経って請求時に記載されていた。なんてケースも沢山あり、入居相談をされることがあります。

住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者専用住宅はここ10年で急激に増えたので悪質な施設もあります。

上記の金額設定の施設が悪いわけではなく、入居後に当然のように請求する施設が悪質だと思ってます。

著者の施設でも介護保険で提供できない介護サービスなどの料金設定をしているのですが、必ず見学の際に入居費用とは別に料金設定がある旨を説明しています

しっかりと見学時に説明をして金額の提示を明確にしている施設が安心ですよね

金額の質問は沢山してかまわないと思います。

2.入居施設の特徴が明確にされているかチェック!

施設の特徴とは?

いきなり言われても難しいですよね。

事例①であげた家族の希望を思い出してください。

ここで言う施設の特徴とは・・・

例えば、入居希望が要介護1で軽度認知症があると上記でまとめました。

施設によっては色々な特徴を持ってます。

施設の特徴(例えば)
  • 当施設では、自立から要支援、要介護1~2までの軽度の方を中心とした入居者が中心です
  • 当施設では、認知症ケアを中心とした認知症でお困りの方が主に入居されています。
  • 当施設では、医療チームが充実し看取りまでが可能な施設です。
  • 当施設では、理学療法士PT・作業療法士OTなどリハビリに特化し在宅復帰を目指した施設です。

など上記のように様々な施設の特色を見学時に説明してもらうと安心ですよね。

見学時に職員が会社の理念や施設の特色を説明できる施設だと入居を選択する家族としてはより入居者にあったより良い施設が選べるということです。

最近は看取りが可能な「住宅型有料老人ホーム」も増えましたし、認知症ケア専門士などを配置したりした認知症特化型で重度の認知症の方も受け入れ可能な施設も増えてきました。

「住宅型有料老人ホーム」などは民間企業が介護事業に参入しやすくお客様のニーズに合わせた施設が選びやすいのも特徴の一つでしょう

3.見学をする時間は昼食前が良い!

見学時間はあくまで事前に施設に予約をして見学をした方がよいでしょう。

もちろん、見学の予約時にこちらから時間の指定ができる場合に昼食前が良いと言うことです。

昼食前が良い理由は?

入居者様と職員の関りがあり施設内での動きが多い時間帯だからです。

そして、何より施設で提供される食事の内容を実際に目で確かめることができるから

職員の接遇やケアの内容など見学することもできて一度にたくさんの情報をつかめることでしょう。

逆に、施設側としても食事の内容をアピールできるのは最大のメリットなので

「忙しい時間帯だから施設に悪い

ではなくて、

大事な家族が生活する場所なので

信頼できる施設を探す為にもトコトン納得いくまで見学しましょう。

4.働く介護士の接遇をチェック!

施設を見極める上で重要なことです

著者も15年ほど介護現場に携わりいつも感じてることです

昨今、日本全体が人材不足と言われどの業界も働き手がいないのは誰もが承知のことだと思います。

介護業界も同じことです。

しかし、著者が思う良い施設とは?

「入居者や家族から信頼される施設」だと思ってます。

信頼される為には、「接遇マナーが良い施設」ではありませんか?

基本的なことですが、その基本的なことが出来ていない施設が多いと思います。

  1. 見学者様に職員が元気よく挨拶ができているか?
  2. 入居者様へ職員の声掛けが敬語で話せているか?
  3. 職員同士の私語はないか?
  4. 職員の表情は笑顔か?

著者の施設も完璧ではありませんが、接遇マナー研修など定期的に開催し職員一同心がけています。

5.施設内環境や入居者様の雰囲気をチェック

ここは今まで話した内容をチェックしてると自ずと感じるかと思います。

施設内の環境では

施設内の臭いや環境整備がどのようになっているかなどチェックすると良いと思います。

補足ですが、

日中の職員の配置人数や夜間の配置人数なども聞くと参考になると思います。

最近ではコロナ禍でもあるため

感染予防対策でどのように施設で取り組んでいるか?

災害時(火災・水害・土砂災害など)の対策はどのように取り組んでいるか?

なども確認しておくと安心だと思います。

最後に

入居をされている他の入居者様が実際どのように生活をされているか?表情などを確認できると

将来、自分の家族が入居した後の未来が想像できると思います。

まとめ

今回の記事は

もし、自分の家族が介護施設に入居する時

「後悔しない介護施設の選び方と5つのポイント」をご紹介しました。

  • ポイント①:入居者様の状況を把握(家族会議を)
  • ポイント②:介護施設の種類の選択
  • ポイント③:生活費に合わせた施設を選びましょう
  • ポイント④:家族の支援がしやすい近い施設
  • ポイント⑤:複数の施設を見学しましょう

介護保険制度が始まり20年以上が経ちました。

これからは、団塊世代の方も75歳以上の後期高齢者になり日本は益々超高齢化社会に突入しようとしてます。

いつ身近の家族が介護が必要になるかわかりません。

その為にも、今回の記事が少しでも皆様のお役に立てたらと思ってます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またね~(^^)/

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